中能登町の個人指導塾たくとです。GW連休も終わり、ここから夏休みまで祝日による連休が存在しません。勉強一色ですね。私は、講師として活動しているオンライン家庭教師のイベントで、音読に取り組んでいました。
音読は丁寧にやるとお腹がすくほど、体力をつかう行為です。いまどれくらいの中高生が、音読をしているか気になりました。
走れメロスをひたすら読む
小中高、講師までもが参加する音読コンテストがありました。親しくしている先生が主催でもあって、私も参加することに
現代文、詩、古典など参加部門はありましたが、いちおう現代文担当でもあるので「走れメロス」をチョイスしました。
光村書店の国語教科書を使っているところであれば、中学2年生でお目にかかります。
お手本の動画を見たり、自分でも調べなおしたり、10回以上は録音して消してを繰り返しました。
自分の声を録音して聞くのは気恥ずかしいものでしたが、課題を提出した達成感は格別です(^^♪
棒読みではなく、しっかり「読む」
石川県では珍しいですが、関西の大手学習塾や予備校だと、音読に特化したカリキュラムやスタッフがいます。それくらい音読で得られるメリットが大きいということでしょう。
私も同じ考えです。英語や国語の読解レッスンをしていると、単語の意味を調べてきた、ただ文の読み方がわかるだけで終えている子が多いことを残念に思います。
先日ネットで見つけた言葉で、「国語は、くにがたりと読む」という言葉がしっくりきます。国という大きなスペースで使われる、何かを語るために言葉や文があります。そこには文化や時代背景が存在します。そこを読んで初めて読解につながります。
例えば、女性が怒鳴られている。
この状況描写は時代でも変わってきます。
現代なら悪いことをしたんだな?喧嘩かな?と考えるだけ、
これが昔だと、男尊女卑という考え方が多い時代ばかりで、理不尽な理由で罵倒されているかもしれない。
その時の女性の気持ちは?とか考えるときりがありません。こういうように、状況もとことん読んでいく必要があります。
走れメロスで苦戦したこと
私が音読コンテストで苦戦した部分は、ナレーションを淡々とよむ部分、王様ディオニス、若くてまっすぐな男メロスとの掛け合いでした。
ナレーションであらすじを進めていくところは、極力淡々と
メロスはエネルギーが有り余っていて、まくしたてるくらい
ディオニスは、つかれきっていて、愚かなメロスに呆れつつ相手し、馬鹿にしていたが、ちょっといらっとする。
そんな雰囲気を感じました。あとは、状況を頭に浮かべて何度も何度も練習。
模試やテストの解説もおなじ
単なる思い込みでいいですが、何らかのイメージをもって読み切ったものが体に定着しやすいです。逆に、雑にさらっと何十回よんでも効果は薄いです。
手順や状況を思い浮かべて、ゆっくりはっきり読むと、だんだん考えと行動がなじんできます。
よく、模試やテストが返却されたら見直しなさいというと微妙な反応でやり過ごす生徒も多いです。また質問も、めんどくさいから「わからない」とあきらめがち、私はとりあえず音読して、「どこ」までわかり「どこ」から分からないという質問をしてほしいと、よく指示をします。
受験生であれば、本番でもっとめんどくさい問題に出会うので、今から準備していってほしいと思います。
まとめ
今回は久々に、じっくり取り組んだ音読について紹介しました。
読み飛ばす、棒読みに慣れ切っていると、もったいないことが多いです。手間取っているときこそ、じっくり音読学習してみませんか?思っている以上に使えるのでお試しください。