12月に入り、塾も実戦系の学習が増えています。高校三年たちはセンターや入試過去問に取り組んでいて、塾に来た当初と比べてから一年かからず、そこそこの水準に達しています。
古文や英語毛嫌い感がハンパなかった男の子、文法や熟語に自信なさげだった女の子もこなした時間や量に比例して力を実感しています。
他の学年、中3メンバーが特にお尻に火がついて来たかなとも感じています。正直、やっとかよ笑笑
ただ、いまがある意味正念場かなと思う子もいます。
自分で頑張るべきことに対する踏ん切りがつけられない、大事な工程を全部、周りに頼るため結果に結びつかない、それによる点数の伸び悩みや高校受験の結果など痛い目にあったはずなのに、自分がすごく頑張るという結論に至れないという状況に苦しんでいる子もいます。
しかった後、アドバイスした後はすごく反省した様子なのに、家に帰ると綺麗にリセット
これで、また振り出しにというケースも、塾や学校であるあるかもしれませんね。
なんとなく、変化することや自分が苦労を感じるような負荷活動をしなくてはいけないという自己防衛が強いのかもしれません。
先日、話した子も、「誰も自分を認めてくれないから、自分だけは自分を認め守りたい。」というセリフを言ったことが印象的でした。でも、約束したことを守れてないことを話し合っているのに、そのセリフが出ちゃうと場違いな気もするんです。
良くない部分を強調し、新しいことを取り入れるように促しても、今の自分を否定しなくちゃいけないという受け止め方をしているということも気になります。
生徒本人が高い場所へ行くことを望む以上、今よりは学力的にもメンタル的にも強くないといけないことは言うまでもないでしょう。
私が長年の経験からアドバイスすること、叱ること、提案する学習方法は「自分で自分を鍛え育てる学習方法」という位置付けになると思います。
生徒本人、時には落ち込んでいるお子様を見て心を痛めるご家庭の皆様の心中、辛いものがあるとお察しします。
私は受験や高い目標を持つお子様には、いろいろ負荷がかかることを、時には仕掛けます。
今のお子様を守るより、将来起こりうる苦難から自分を守るスキルや強さを身につけるキッカケを作ってあげたいと喜んで鬼になります。
今は土台を築いて、知識を積み上げる時期です。楽しいことも重要ですが、時には自問自答し、自分自身と向き合うこともステップアップには必要ではないでしょうか。
受験シーズン、将来を考えるシチュエーションでは、そういう苦労がいつもより多いです。一緒に頑張りましょう。