日曜日は久々に休暇を頂き、リフレッシュができました。あとは生徒が受験を終える日までノンストップでいく覚悟を新たにしている個人指導塾拓杜です。中能登町で通塾生を教えておりますが、ネット塾では県内外で多くの生徒を担当しております。その中で、ご家庭が気になる勉強の適性や伸びを、私がどう判断しているかの基本的なポイントを少しご紹介しています。
- あまり勉強時間は気にしない
- ごまかしがないことは習い事の大事な要
- 大事なポイント「解」に対する考え方
- 勉強にも見てとれる「解」の力
- なぜか本番やテストに弱い子が点が取れなくなる理由「パターン化」
- 大事なことは丁寧に読むこと・工程を分解して解くこと・見直すこと
あまり勉強時間は気にしない
私は生徒に話すことですが、長時間の学習を指示しないです。質の良い学習を適量で行えたら良いと思っています。
無理しての勉強を、やはり「無理」している以上、ほころびが出てきます。「短時間でも集中」した勉強に対して、効率よくメリットがあるようにネット指導や塾の指導を心掛けています。
むしろ、短期集中できる子の方が当塾では相性が良い場合が多いです。スキマ時間などを小刻みに集中のオンオフできる生徒の方が、いつもと違う試験会場でも学力を発揮できるのでは?という姿勢で、当塾は対応しています。
ごまかしがないことは習い事の大事な要
ネット塾でお願いする場合の一番大事なポイントは約束事を守ること・続けることです。一度、残念ながらお断りさせていただいたパターンとして「(親御さんのいうことは聞かないけど)ネット塾に入ったら、勉強しますか?」というご質問があり、難しいとお返事したことがあります。
普段からの行動を見る限り、継続しないことにお金を頂くこと・指導させていただくことに抵抗が強くあります。
意欲的に取り組みたい方で、続ける努力と約束ごとの徹底が、顔をあわせないネット指導には必要不可欠です。通塾メンバーは、毎回行われる私のチェックで緊張をもっているようで(笑)、そういう理由から通塾生の学習風景には自信があります。
大事なポイント「解」に対する考え方
私はある程度、生徒本人が解けるレベルの問題を質問することが多いです。この時に、生徒それぞれの思考力がわかります。この点で、ある程度の伸び率がかなり予測できます。
私自身も漠然と考えていて、先日参加させていただいた受験セミナーで納得した考えです。
「解」という漢字には、解く以外に二通りのニュアンスがあります。「解る」「分解する」というものの二つです。
今回の場合、むしろ後者である「分解して」考える力は大事です。勉強そのものでも、せっかちに「こたえだけ」知りたい勉強をしている子は点数が伸びないことが少なくありません。
状況や事実、目的の優先順位など、分解して考えて行動できる子こそ、目的を達成する適性が高いと言えるでしょう。
勉強にも見てとれる「解」の力
受験勉強や難易度が上がってくる勉強にも、分解する方の考え方が重要です。
例えば、中学生で文章問題を嫌がる子が数学で目立ちます。
上記の問題でも、すぐ解ける子は、自然に頭の中で
①分からないものを見える化 歩いた道のりX、走った道のりYとする。
②同じ単位のもので式を作る X+Y=9
③習ったことのある公式を利用する
時間=道のり÷速さ 歩いた時間=X÷4 走った時間=Y÷6
歩いた時間+走った時間=全体の時間
④式が作れたら計算する
⑤解いた答えを設問に合わせた答え方をする
こういう工程があることを説明できます。
よくわからないまま、式や答えを出そうとする子が、本質をりかいしていないのに同じレベルの問題を解こうとして挫折しやすいケースも目立ちます。
なぜか本番やテストに弱い子が点が取れなくなる理由「パターン化」
先ほどの中学生問題でもわかるように、問題を解くときには複数の工程があり、使われる公式や知識が異なってきます。そのため工程一つ一つを正しく理解することが欠かせません。
一番こわいのは「わかっていないままのパターン化」です。
理由も良く分からないまま、手順や使う知識をワンパターンに解くことで、中間テストや期末テストなど同種の問題が数多く出題されているときには、その危うさには気づかないことが多いです。
受験本番の出題数が少なく、一つの設問に施されている応用力を問うための「いつもと違う公式パターン」、「あてはめる知識が別物だけど工程は同じパターン」である問題トラップに撃沈されることがあります。
良く気づかないままパターン化して解いている子に多いのは、できたと思っていたのに結果がダメだったというケースです。これを読んでいる皆様はどうでしょうか?
大事なことは丁寧に読むこと・工程を分解して解くこと・見直すこと
先日参加した受験セミナーで話題になっていたことに、読解力の低下があります。あるあるネタですが、全国の高校受験で問題になっています。設問自体は簡単であっても、その設問前の文章が長いと得点率が大幅に下がっていることが目立っているそうです。
長文があるということで、難しい問題に違いないと決めつけてしまい、フリーズ化したためという分析が専門家の間では多いです。
普段から文章が短く分かりやすくという問題や問題集にしか手を付けないことが問題で、文章にも目を通し、分からない語は自分で言葉を調べるという学習を日ごろからしておく必要があります。それが出来るようになって、テストや問題集の解答や解説も大事に見直す勉強ができないと、難関な学校を受験するのは難しいです。
私は高校生指導で大学受験をサポートすることが多いですが、「すぐ答え」を求める指導の子では難関大や国公立は無理だと多くの保護者様に説明しています。
受験のために特別な何かをするのではなく、普段の勉強を質よい、丁寧なものにすることが一石二鳥、三鳥の理想的な勉強であることを中能登の塾・個人指導塾拓杜はオススメします。
今回は個人指導塾拓杜の谷加が、お子様のどういうところを見ているかポイントを少しお話しました。これから石川県高校入試、大学受験もスパートが始まります。多くの受験生や保護者様の相談やアドバイスもしたいと思っております。
お気軽にご相談ください。