ようやく夏の勉強合宿でたまった疲れが抜けてきたように感じます(笑)
中能登の塾・個人指導塾拓杜のこだわりである「大学見学ツアー」「勉強合宿」ツートップが終わったので、いよいよ座学メインでビシバシいく路線にシフトしていきます。高校生(通塾・受験対策組)たちには質問・ノート・学習記録の3部門に役立つアプリをそれぞれ用意しました。思い切ってというか、最近シンプルイズベストの指導に変えてきていたので高校生の動画教材を半分以上削減しました。その予算を全てアプリ系に費やしました。あとは現実問題である点数・成績をとりに行きます。
- 読むという習慣が出来ていない
- 実際にあった教室でのワンシーン
- 声に出して考えるから身につく
- 画像や動画というインパクトが考えなくてもよい状況に
- 読解講座で思ったこと
- 声に出して読むという習慣を中高生だからやる
今回夏合宿に参加した提携塾の有志、スイッチオン塾、桜鳴塾のブログもご覧ください。
読むという習慣が出来ていない
勉強という動作は問題や教科書を読んで理解するという行為から始まります。一見すると、そんな当たり前のことをいまさら何言ってるの?と思われるかもしれません。しかし、現実問題出来ていないという中学生・高校生が意外に多いのです。もし、このブログを読んでいる保護者様、試しにお子様に身近にあるものを読んでもらってみてください。流ちょうに読めていると状態であれば、私の取り越し苦労ですが、たどたどしい、え?この漢字よめないの?と思われたなら、やっぱり読むことが日常から出来ていないことが伺えます。これは、黙読という行為が勉強のメインになっていて、デメリットになっていることが伺えます。
実際にあった教室でのワンシーン
中能登の塾・個人指導塾拓杜では、国語指導の一環として、生徒たちに提携塾のブログを読ませることがあります。読ませてみて、誤字脱字チェックしたり(笑)、ウチの塾との違いを話し合ったりしています。そうすると、読み方の声量や流ちょうさで日ごろから「音読」をしているかどうかが容易に判別できます。単純に声が小さいというケースもありますが、同時間帯であれば10人ほどでいっぱいの塾です。声を張り上げる必要がありません。単純に、この「読み方」であっているか不安だから声が小さくなります。日ごろから,声に出して覚えるということをしていれば、本番でもパッとひらめくことがあり、うろ覚えの知識を思い出そうと時間がかかることも減ります。
声に出して考えるから身につく
小さい時には小学校や幼稚園で、無心に声に出して本を読んでいたことは皆さんあると思います。迷いなく、間違えていることもあっていることも考えず、読むという行為に集中している声は思いのほか響きます。そしてイントネーションやアクセントで、言葉の意味が分かっているかどうかも周りには通じやすいです。それは中学生・高校生にも適用されます。
面倒だったり、恥ずかしかったりという要因で、音読すらないことで余計に学力へのマイナス効果は発動しています。そして、わからない言葉を想像する・状況を推測するということも年々、子供たちがしなくなっていることが多く感じています。
画像や動画というインパクトが考えなくてもよい状況に
小さい時から本を読んでいた姿しか思いつかない本の虫が私でした。特に昔の本は挿絵やイラスト、写真の類が少なく、書いてあることを想像するのみでした。そして年代に応じた文字数や内容だったため、考える段階も適度に難易度が上がってちょうどよかったように思います。
その認識は、お父様・お母さまたちにもあるのではないでしょうか?
しかし、いまは違います。なんでも動画や絵が満載のものばかりです。絵や動画を見せるだけ、言葉もなく「わからせる」ことが普通になっているかもしれません。そのため、子供たちは知っている・習っているけど言えない・答えられないことが増えてきています。また、絵や動画は考えなくても即座に「答え」を指し示してくれます。そのことが考えるプロセスを大幅に減らしています。
特に考える訓練が必要な小学生・中学生に、その兆候が感じられます。道具自体は良いものですが、使い方を慎重にする必要が大人にはあると思います。
読解講座で思ったこと
先日の勉強合宿で、国語の小説指導を担当しました。読んだ長文のテーマですが「友達との別れ・その原因となる住んでいる島の掟」にまつわるものでした。わりと今風でもドラマやアニメなどでも使われるシチュエーションです。おそらくドラマやアニメだったら、理解する子たちばかりだったと思います。しかし文字で状況を読み、場面を想像するとなると、かなり苦痛だったようです。
数学みたいな簡単な公式を覚えて、当てはめると答えが出るというものだったら集中してニコニコしている生徒たち。しかし文字を読んで、想像・考えることを指示した時の顔は、本当に同じ子たちかと思うべきものでした。
日本人である以上、文字や文章からは逃れられません。仮に英語覚えるからと言っても、文字や文章を考える条件は同じですよね。
声に出して読むという習慣を中高生だからやる
中能登の塾・個人指導塾拓杜では、改めて「読む」という勉強方法について、しっかり取り組みなおすことにしました。ちゃんと声に出して読む、読んだ本人が読んだ時の感想を大事にして、調べるのか、次に進むのか判断する。設問にチャレンジする。〇付けして、解答・解説も声に出して読む、それからノートに気になったことを書く。
そんな当たり前だけど、不足しがちな部分を見守っていきたいと思います。これからは高校受験対策・大学受験対策も後半戦に突入します。残り時間で確実な結果を手に入れるために、生徒たちと一緒に中能登の塾・個人指導塾拓杜は頑張ります。