
「秋は実りの秋」なんて言いますが、受験生にとっては、この秋の過ごし方が来春の「合格」という大きな実りをもたらす、本当に大切な時期です。今日は、この大事な秋をどう乗り切るか、ベテラン塾長の視点から、熱く語らせてもらいます。
「夏を制する者は受験を制す」は本当か?
よく「夏を制する者は受験を制す」って言いますね。もちろん、夏の頑張りはめちゃくちゃ大事です。でもな、私は長年この仕事をしてきて、こうも思う。「秋に失速する者が、受験に敗れる」って。
夏休み、みんな必死に頑張ったはず。その貯金で、秋になっても「まだ大丈夫」なんて思ってないですか? それが一番危ない。周りを見てください。夏に蓄えた力を使って、ぐんぐん成績を伸ばしてくるライバルたちがたくさんいるはずです。ここで一歩でも足を止めたら、あっという間に置いていかれる。それが秋という季節の怖さ。
秋にやるべき3つのこと
じゃあ、具体的に何をすればいいのか。私からのアドバイスは3つです。
1. 基礎の穴を徹底的に埋めろ!
「もう秋なのに基礎?」と思うかもしれない。だが、これが一番大事なんです。夏に解いた問題集や模試の結果をもう一度引っ張り出してほしい。間違えた問題、特に「ケアレスミス」で片付けてしまった問題こそ、とりくむべき君の弱点。
数学なら、計算ミスが多いのか、特定の単元(例えば関数や図形)で手が止まるのか。英語なら、単語・熟語の知識不足か、長文の読解スピードが足りないのか。
この時期に基礎の穴を一つでも多く塞いでおくことが、冬以降の応用問題への対応力を決めます。焦って難しい問題に手を出す前に、自分の足元をしっかり固めましょう。
2. 過去問に挑戦し、「敵」を知る
秋からは、いよいよ志望校の過去問に手をつける時期。最初は全く歯が立たなくて、心が折れそうになるかもしれない。でもそれで問題ありません。
大事なのは、点数を取ることじゃない。「敵(志望校の入試問題)を知る」ことです。
どんな形式の問題が多いのか?(記述式か、選択式か)時間配分はどうすればいいか?どのくらいの難易度の問題が出されるのか?
過去問を解くことで、自分の今の実力とゴールとの距離が明確になります。その距離を埋めるために、これから何をすべきかが見えてくるものです。まずは3年分くらいをじっくり分析してみることをお勧めします。
3. 生活リズムを「入試本番モード」に切り替えろ
涼しくなってきて、夜更かしして勉強したくなる気持ちもわかります。でも、そろそろ生活リズムを朝型に切り替えていきましょう。入試本番は朝から始まるんだ。頭が一番働く時間を、本番の時間帯に合わせていく必要があります。
そして、体調管理。これは保護者の方にもぜひ協力してほしい部分です。空気が乾燥してくると、風邪やインフルエンザが流行りだします。栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠。当たり前のことですが、この当たり前を続けることが、万全の態勢で本番を迎えるための絶対条件と言えます。
保護者の皆さんへ
お子さんが一番つらい時期です。思うように成績が伸びず、イライラしているかもしれません。そんな時、親としてできることは、ドーンと構えて見守ってやることです。「勉強しなさい」と追い詰めるのではなく、「いつも頑張ってるね」と努力を認めてあげてください。そして、温かい食事と安らげる家庭を用意してあげてください。それが何よりの応援になります。
さあ、受験生諸君。秋は短い。だけど、この時期の頑張りは、君たちを大きく成長させてくれるものです。目の前の課題から逃げずに、一つひとつ着実に乗り越えていこう。困ったことがあれば、いつでも相談してください。いつでも、君たちの頑張りを応援しています!