中能登町にある個人指導塾たくとです。
今年も暑い夏休みのスタートですね。
オンラインレッスンを得意とする当塾は、県外にある提携塾で大学受験や高校受験のレッスンでもバタバタしています。通塾生の中であるあるですが、夏休みの課題で定番と言えば読書感想文があります。
作文を書くことが苦手だという生徒も多いので、今回は読書感想文のポイントを紹介します。課題で大変だというお子様にお役立てください。
NGあるあるは読書紹介文
課題さえ出してしまえばいいと、安易に考えると作文力が身につきません。夏休み課題出なくても情報をまとめる力、適度な文章にする力は多くの分野で必要です。
だからこそ、適当にすませるのではなく、しっかりと身につけていくことをおすすめします。
あらすじしかない読書紹介文が多い
いちばんやってはいけないのが、あらすじしか書かない作文です。
例
あらすじ
よかったです
あらすじ
かわいそうだと思いました
あらすじ
この本を読んで良かったと思います。
この形は提出してあるだけましですが、これだとあらすじだけで終わるので、感想と感想に至った理由を述べていないので、読書感想文となっていないです。
話の流れは1-2割程度の量で十分
仮に何からかのコンテストに提出する場合、そうでなくても作文を審査する人は、課題の書籍について詳しい人か、詳しく情報を集めることができる人ばかりです。
そんな人たちに提出することを考える場合、話のあらすじは必要ないと思っても良いでしょう。大事なことは、気になるシーンについてふれて、それがなぜ気になるのか、それがあらすじの中でどういう意味を持っている物なのかを説明することがコツになります。
このシーンの説明や考える理由を具体的かつ論理的に書くことで、文章の個性が出てきます。
読書感想文で差を分けるのは言い換え力
「よかったです」と同じ言葉が続くと、文章としては、うすっぺらく感じてしまいます。だからこそ、よかったという言葉一つでも、いろいろな表現に直せると文章の読みやすさが格段に変わるはずです。
よかったの一例
心に残った
印象に残った
友達に教えたい
おすすめしたい
よかったという表現を、上記の4つにするだけでも文章の雰囲気が変わるのではないでしょうか。
これは一例であって、あらすじも文章そのままではなくて、違う言葉にして言い直すだけでもしっくりきます。
読書感想文の基本的な書き方
読書感想文を書く場合の、スタンダードな方法を紹介します。
①本を読んだときの感想を簡単に書く
②読んだ本について、かんたんなあらすじ
③気になったシーン(よい、わるいどちらでもOK、理由も書く)
④もし自分が登場人物だったらどうだろうか
⑤まとめ(本を読んで得たことは何か、これからにどういかすか)
上記の順で書いてみるといいでしょう。提出する原稿用紙の量に合わせて、③や④の量やシーンを増やすことがコツです。
いきなり原稿用紙に書くのではなく、メモ用紙に下書きや書くことのメモをしておくことを強くおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
今回は読書感想文の書き方や、私が教えているテンプレについて紹介しました。
読書感想文は、書いた人の考えが伝わるように書くことが求められます。
この作文の土台があると、他の教科の記述問題で点が取れるだけではなく、大学受験の小論文で大きな力になるはずです。書き方でお困りの方は、気軽にお声がけください。