塾ログ@オンライン塾講師たくとのブログ

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受験勉強でおすすめできないこと~過去問編~

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中能登町にある個人指導塾拓杜では、サクラサク結果を求めて、受験勉強もラストスパートに入っています。夜になると高校受験生・大学受験生たちが、ぎっしりと席を埋める光景が続く毎日です。

来月には10年目をむかえる個人指導塾拓杜、塾と家庭教師の経験を合わせると30年になる私の経験を踏まえて、今回は受験勉強のNGについて少しご紹介します。

 

 受験勉強といえば過去問

いまでは中学受験や高校受験、大学受験と、受験というものの種類は多く、私達が受験生だったときと比べて、身の回りの環境が大きく変化しています。そのため、私は保護者様から相談を受けるときは、私達の受験とは現在は大きく異なるので、私達の常識で考えないようにというアドバイスをします。

特に受験勉強に至っては、参考書や問題集の類に関しても、保護者様含めて、生徒に警鐘を鳴らすことが多いです。

受験勉強の一つとして、過去問を解くというものは定番です。当塾も過去問題を活用して添削指導を行っていますが、この解き方が要注意な場合が多いです。

 

終わらせることを意識した勉強は意味がない

今年も数名の生徒にガツンと注意をするときがありました。(本人の意識と記憶に焼き付けるために厳しく言葉を連ねるのですが、言葉を選ぶのに苦労します。)

過去○年分やったんですけど

この問題集終わったんですけど

という終わらせたことを強調する子の勉強には、私は懐疑的です。殆どの子は、私が

「じゃあ、ばっちりやと思うし、適当にシャッフルして問題出すけど答えられるよね」

と返すと、黙り込むか、「自信がありません。」と返ってきます。

結局の所、「わかってない」のに次に行きたがるという無駄な努力になりやすいです。

 

わかるということを大事にする

勉強は「わかる」ということを大事にして、時間を有効に使うことが求められます。

なぜ、この公式を使うのか?→根拠を理解する

参考書の説明や、丸付け後の解説がわからない→言葉や漢字の意味を調べ正しく理解

そのために丁寧に、丁寧に学習に取り組むという姿勢を個人指導塾拓杜では指導しています。その折に不適切な態度や言動に、厳しく注意や罰するときがあります。

 

あるエピソード

昨年の出来事ですが、大学受験に精通している方に数学指導を担当してもらいました。塾の経済的なこともあるので、全員ではなく難関大を目指す選抜という形を取り希望者にはトライアルを受けてもらいました。

この結果次第で、「指導を受けられないかも」というコメントを添えて

その中で私は一人の生徒に後日、注意をしました。

3回あったトライアル課題の2つで、雑で計算ミスが多いことなどを指摘されている子のことです。その生徒が3度目の課題を私に提出しました。

すると、あきらかに1度目2度目と同じ指摘を受けたところでミスがありました。そこで、担当に提出する前に私が指摘すると、その子の返答は、「すぐ直します」ではなく、毎度の「次から気をつけます」でした。

一種の資格をゲットするための課題で、この課題が認められないと選考から外れるのに、なぜ「次から」と余力を残すのか不思議でした。該当する生徒は考え方や取り組み方で、何度も何度も叱られています。受験後の発表待ちの今、その甘さを痛感していると思います。

 

試験で求められている人材とは何かを考える

そのトライアルもそうですが、受験で求めている人材とは何でしょうか?

もちろん、その勉強についてこられる子です。例えば大学でしたら、わからないことや疑問に思ったことを調べられる人です。実験などを行うときに、正確にデータを記入できる、計算を正確に行える人です。得られた情報を整理して、未知のことに自分の予測をして取り組む姿勢を持つ人材こそ、社会や大学、高校は求めています。

 

日常の受験勉強は点数はもちろん、理想的な思考を育む土台や習慣作りという目的があります。自分の状態を正確に分析し、求める方向に関する情報をつぶさに調べて収集する。そんな勉強をできる人が望んだところに合格をすることは言うまでもないでしょう。

 

地味にホウレンソウも大事

うちの塾で、しつこいくらいに言い続けていることがホウレンソウ(報告・連絡・相談)です。過去問勉強をしたけど、ダメだったという生徒に限って、どんな風にやったか?ホウレンソウをもとめると、しどろもどろになります。結局、雑に終わらせたことを勉強したになっているケースがあります。ホウレンソウで、生徒の近い未来が予測できます。

私が叱ってきたケースとして、約束したことを報告しない、テスト日程や入試のことなど連絡しない、最後の最後になって、続けていた努力の目標を相談なしに変えて、音信不通というのも稀にあります。これじゃ、努力しても評価されない可能性があります。

結果に対するホウレンソウは、私ではなくとも、今後も様々な分野でお世話になる方への礼儀として不可欠です。

 

社会人・大学生でも大事なホウレンソウを、個人指導塾拓杜では、いま身につけるべきだと考えて、指導に取り入れています。

 

正しい過去問の勉強方法

それでは受験勉強の過去問はどうすればよいのか?という疑問もあると思います。

よくある練習方法として時間を決めて、数をこなすというものもありますが、まずはわかるということを大事に、計画を立てましょう。

わからないことを10時間こなすよりも、分析をしっかりして、どれがとれそうか、理解すべきか判断して、その中でも現状から合格ラインに近づける1問1問を大事に進めていく勉強を2-3時間する方が理想的です。

例えば、高校受験に例えると

数学は受験の問題数は22~24問という形式が多いです。合格ラインを6割とすると、正解14問が取りたい目標になります。自分自身の成績を平均10問前後だとすると、プラス4問をしっかりとるために、点が取れない出題形式や単元の中から取り組めるものを冷静に考えて、時には誰かに相談することが理想的です。

わからないまま、がむしゃらにやっても、苦手感が増すリスクも少なくありません。丸付けしたあとも、本当に最初から最後まで要点を説明して解ける!イコール「わかる」という状態にもっていく過去問学習こそオススメします。

 

スピードはわかれば自然についてくる

スピードを身につけるために、時間を測っているというお子様も多いと思います。その場合でしたら、現状でも問題はありません。

しかし、スピードがつかない理由が、お子様に「自信がない」という場合でしたら、わかる勉強すなわち丁寧にこなす勉強が不可欠です。

しっかりと解き方がわかって、しつこいと思えるくらいの状態になれば、スピードは自然に備わってくるものです。

この理屈は、運動でも仕事でもそうではないでしょうか?最初はぎこちなく、要領が悪いと思える状態でも、しっかり理解して身につければ、後に考えずとも素早く適切に行えることが多いです。

 

まとめ

 今回は石川県の中能登町にある個人指導塾拓杜が、受験勉強のポイントについて少し紹介しました。頑張っているつもりの努力が、結果につながらないとなれば、泣くに泣けません。

保護者の皆様も、お子様の状態を冷静に判断した上でアドバイスやケアをお願いいたします。当塾では教育相談を受け付けておりますので、不安があれば、気軽にお申し付けください。