さて高校生たちは定期テストのシーズンで、中学生たちは学校祭準備でワイワイする時期になっています。私自身は、現代文を強化する補助カリキュラムのようなことを続けています。文章には起点となる表現や、筆者や登場人物の真意をさぐるポイントみたいなものを読解トレーニングとして継続中です。高校生たちの中で現代文が苦手な子でも、少しずつ理解が増したような気がします。それでも何人か注意しなくてはいけないときもあります。今回は気を付けるべき学習ポイントについて紹介いたします。
自分しか見えなくなってくる
受験生特有の忙しさというと、「学校のこともしなくてはいけない」「自分のこともしなくてはいけない」「人間関係が~」と言い出したら、きりがありません。つまり、落ち着ける環境ではなくなっているということでしょう。
そのため、受験のための勉強が少しずつポイントがずれて、何をしているのかわからなくなります。
冷静に客観的に判断しないといけない勉強が、お世辞にも良いとは言えない自己流でねじれがちです。
先日注意したポイントA「丸投げ質問」
長文がわかりませんでした!解説してくださいという質問&リクエストがありました。しかし、解答用紙をみると違和感があるんです。解いた痕跡がなく、いやに答案がきれいという状況に、、、それで、「自分でどこまで解いたとか、自分なりにしらべたものとかも見せてくれ」と聞き返すと、無言になります。問い詰めてみると、自分で見直しや調べ学習しないで、解説を聞こうとしたと、、、、それじゃ予備知識ないから聞いてもわかった気になるだけで、実用的ではないとたしなめました。
先日注意したポイントB「忙しいの誤用」
ネット指導している生徒にも、やや「丸投げ疑惑」の質問がありました。ポイントAよりは学習している感はあるのですが、確かめ学習の丁寧さに怪しさが、、、同様に「どう分からないか予備知識ないから説明しにくい、解答解説を見てもわからないのか、単語の意味調べたけど分からないのか、どう考えてかわかってからの方が説明しやすい」とコメントして、リターンを求めたのです。「わかりました」と、やや不服そうな反応、しかしそこから待てどリターンがない
急ぎなのかと思い急遽時間とって、リアルタイム説明しようと連絡すると「いま忙しいので、、、、」と断りのコメントが来る。
そもそも、説明リクエストしてきたのは君だよね?という気持ちになります。
丁寧さが欠けた状態での勉強は効果薄い
以上のようなケースは、わりと珍しくありません。しかし、こういう反応が多い受験生が増えると、「今年は大丈夫かな?」と不安に思うポイントでもあります。
分かろうとする努力を省いて、高得点ということは難しいです。それぞれに負荷がある学習をしてこそ、受験勉強は機能します、そのためには「わからないこと」に謙虚に向き合うしかありません。そのうえで、丁寧に勉強するしか解決方法はありません。
高校受験はまだ短期間でも方法がありますが、難易度的に大学受験は甘いものじゃありません。だから高校3年生には、しつこく指示し、時には雷をおとします。理解してくれればいいのですが、昔ほどキツクはいえないご時世でもあります。
見える化して対応する取り組み
個人指導塾拓杜では、定期的に学習時間や質問の仕方、勉強方法など定期的に生徒それぞれに情報発信しています。受験やイベントごとにグループLINEを作成し、そこにオリジナル情報をアップするスタイルです。
同年代で模倣すべきは模倣し、反省すべき点は反省しやすいように、情報共有できるアプリをフル活用しています。現状では
- クリアS(ノートアプリ)
- マナボ(質問アプリ)
- StudyPlus(学習管理)
を主に活用しています。こういう取り組み方をしている高校生の背中を見て、いまの小学生・中学生が勉強というものを違う角度で考えてくれたら嬉しいなという思いもあります。
今回は勉強のポイントについて、少し紹介させていただきました。忙しい時・辛い時こそ、丁寧に勉強をしてほしいと思います。受験生の皆さん、応援しています。