塾ログ@オンライン塾講師たくとのブログ

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頑張り屋さんの席

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台風21号が去ったかと思えば、北海道では大地震が起こり、、、地球は本当に深刻な常態に陥っているように感じます。大雨の時は近所で軽い土砂崩れが起きた中能登の当塾ですが、台風は風の流れ道が良かったようで無傷でした。しかし大阪の塾・クスタニ塾さんからの連絡や画像は息をのむことばかりでした。当塾ではクスタニ塾さんをはじめとする被害にあわれた塾様のサポートが出来ればなと考えております。

 

さて、現実的な対処が必要な大人たちと違って、子供たちには未来が良いものであるように将来にむけて頑張ってもらいたいと考えております。今回は、中能登の塾・個人指導塾拓杜にある敷居が高い席について紹介させていただきます。それにはMちゃんという今年の春、卒業した生徒に関連します。

 

 

JKたちが戸惑う奥の席

今年入ったばかりの中学生や、男子生徒たちならば気にしないのですが、個人指導塾拓杜の教室内には、奥にある壁に対するような感じで座る席があります。当塾は、各席ごとに向きをかえて、人の気配は感じるけど、視線上に私以外の動きが入らないように配置を決めております。そのため、どの席にも座るのは自由です。それでも奥の席には「Mさんほどの頑張りが未だできていない」と避けるJKたちがいます(笑)

 

昨年の受験生「頑張り度MVP」といえばMちゃん

昨年度のブログで何度か登場したMちゃんですが、私の母校と部活も同じの大事な後輩でもあります。高校3年の進級時に入塾してくれたあと、体を壊すことが何度もありましたが、私の指導やMちゃん自身の目標に対して、まっすぐ真剣に取り組んでくれた女の子です。

私も時折、後輩にあたるMちゃんの取り組み方・意識というものを他の生徒に話して聞かせたものでした。あまり無理はさせないように配慮したつもりですが、自分からドンドン質問を投げかけてくれて、任意での勉強合宿にも立候補してくれました。

卒業して半年になろうというのですが、いま高3のメンバーには印象がいまも根強く残っています。

 

我慢すること・頑張ることって何のため?

私がよくいう話ですが、特に大学受験の場合、進学しなくても世の中へ出ることは可能です。勉強が嫌なら、働いて早く社会人になってしまえばいいのです。しかし世の中には、ひと手間かけて勉強しなければ、なれない職種があります。大学という仕組みがなければ、今生では経験できない場所や環境に出会えないこともあります。

つまり、無理やりさせられるわけではなく、自分が望んでいく場所が大学や同等の進学先というわけです。いま辛く感じていることも、そこに到達するためのものと思えば、丁寧さや意欲も変わってくるものです。

いまの高3たちメンバーは、残念なことに未だ自分に甘いです。それを自覚もしています。だからこそ、すごく頑張りを自他ともにみとめる度合いでみせてくれていたMちゃんと同じ場所に気後れしちゃうようです。

 

数をこなす・終わらせることは質の悪い頑張り

個人指導塾拓杜として、4GAKU会の受験アドバイザーとして私がしつこく言い続けるのは「負荷がかかる」学習です。自身の状態と向き合って、出来ていないところをつぶす学習をしなくては成果には現れません。

いろんな問題を数多く解きますといっても、理解もしないでドンドン次にいくことは無意味です。宿題や課題を終わらせていますといっても、見直しや解きなおし、反復練習をしないままでは、せっかく新しく習ったことも生かせません。一問一問と冷静に向き合って、解答・解説・指導やアドバイスをじっくり見て、そのうえで解きなおしや反復する、最低限でもそれくらいの学習が当たり前にできないと、難関と呼ばれる場所や競争率が高い場所へは、とうてい無理というしかありません。

そういう意味もあり、先日のブログでも問題集ばかりを変えたがるケースはNGというお話をいたしました。

 

頑張る勉強の特徴は「痕跡が見える」

個人指導塾拓杜の指導では、いま難関・上級コースの数学を担当していただいているN先生の影響もあり、「丁寧なノート」をこれまで以上に取り組んでいます。ただ書いたものを提出するのではなく、何を参考にしたのか、どう取り組んだのか、どうわからないのかが、指示したとおりに行うとわかるようになっています。国語・英語担当の私も数学を参考に英語ノートや質問方式を改良いたしました。

そうすると、教える方も自然に変化するんですね。教える中身が、、、、

生徒ひとりひとりが、どんな順番で勉強して、どこでコケて、そのあとの見直しで何を発見したかが手に取るようにわかります。そのうえで質問が来るわけですから、生徒にとって本当に有益なアドバイスになる情報提供がリアルタイム、LINEの返信、ネット指導いずれの状況でも難しくありません。

現受験生たちもジワジワとクオリティが上がってきています。しんどいだろうなという自信は指導者ながらあります(笑)しかし、続けている子は本当に伸びてきています。そろそろ「Mちゃん席」に座らせる予定です。

 

あとは指示通りの勉強を続けるか否か

今回は個人指導塾拓杜の「座らずの席(笑)」について、少し紹介いたしました。私は毎年毎年、自分の指導の良し悪しを振り返ります。そして次世代の子に改善したものを織り込んで指導を続けます。今年も、思いつく限りのことを進行中です。

あとは生徒たちがどこまで自分の夢・目標に真摯であるかです。最終的に勉強するかどうか、学んだことを本番でやるかは本人たちなのは言うまでもありません。

どんなにつらくても、ここを乗り切って、目標へたどり着いてみせる!昨年までの先輩たちが見せてくれたように、その頑張る姿勢を見せてくれるか、期待して見守るつもりです。