塾ログ@オンライン塾講師たくとのブログ

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ただいま修行中

最近は、小論文対策に取り組んでいます。今週は塾皆勤賞のMちゃんが頑張ってます。

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私の母校でもあり、私の部活後輩にもなるので、私も力が入ります。^ ^

 

私は、読解や作文系の指導では、口伝という考え方が好きです。口伝(くでん)は日本古来からある修行の形です。昔は物事を教える・学ぶという行為に教本というものはありませんでした。

 

全てが、師匠がお手本を示し、弟子がそれを見て覚えて体得する努力をするという繰り返しだけです。今とは違い、ビデオも写真もありません。ただただ見て覚える、頭で思い返しながら再現する。できていなければ、また1から見て覚えるの繰り返しです。

 

昔にもテレビや映画で巻物のようなものを見かけたことがあるかもしれませんが、たいていの場合、そういうものは秘伝や極意といった大事なことのみを伝承するためにあるものです。基本や実践的な部分は、注意深く、頭をフル稼働させながら手探り状態で努力する姿勢で培われています。

 

だから、私は自塾ではあんまり、こと細くの解説授業はやっていません。ただ、実戦的にやって見せて、その時の私の心情を話すことを繰り返しています。読解解説はしていませんが、うちでは現代文の得点が高い子が多いです。考え方さえ伝われば、点数は自ずとついてくるというのが自論です。小論文も同じで、きっと力はついてきます。現在の愛弟子、Mちゃんも力がついてきているので、ものにしてくれると信じています。

 

ちょっとだけ小論文ぽく、昨日、別の生徒に対してアドバイスたことを書いて見ます。

 

「我々の身の周りには多くの学習塾が存在する。大勢の生徒に一斉授業を行う塾や個別指導を行う塾など様々である。しかし形は違っても、学習塾が目指すものは変わらないと私は考える。学習塾が目指すもの、それは人目がある場所で生徒が結果を出せるようにするということである。そのために様々な取り組みを行い、結果を出せるように試行錯誤する。確かに生徒が落ち着いて勉強することも重要で、適した場所を提供することも重要である。もし本番など人目があり、重圧がある場所で結果が出なければどうだろうか。続けてきた努力そのものが、報われないという考え方も出来る。以前、大学見学でアイドルサークルの発表を目にすることがあった。おそらく当日のために練習をし、衣装や段取りなど念入りに準備をしてきた演舞は見事としか言いようがなかった。これが人目がある場所で結果を出すために取り組んだことの成果である。当日、同じ場で見学者が、対抗意識からか同じダンスを突然披露し始めた。しかし、その場で披露されているダンスの邪魔にしかならず、通行人の妨げにもなっていた。同じ技量を持っていたとしても、人目があるステージに向けて準備した者と、そうでない者への評価は異なる。だから学習塾は注目される場で生徒が正しく結果を出せるように、適した指導を続けていく必要がある。」

 

昨夜は、塾で指示している約束や学習を守らないで、好きな言動や行動を繰り返している生徒に注意した内容をまとめて見ました。その割には結果が出ないと悩む生徒で、私もその生徒も夏に龍谷大のアイドルサークルのダンスを見ていたので例に用いました。

 

 昨夜の他生徒には、別の例えもしました。夏の勉強合宿でのことです。

 

2人の高校受験生がいて、1人は「角度君」という名誉(不名誉?^ ^)な称号をもらい、もう1人は「その(角度君の)隣にいた人」という認識を周囲に与えました。

 

この合宿も面白いことに、学習や周りとの共同作業で努力した量が多かったのは「その(角度君の)隣にいた人」の方でした。これも当塾のネタになっています^ ^努力した者なのに、印象が薄い。

 

この違いはどこにあるのかというと、人目がある場所で成功でも失敗でも行動を起こしたか否かです。「角度君」は人目ある場所で大きなミスと怠惰なことをして、笑いと注目の視線を得るという成果をあげました。「角度君」という称号も、怠惰なことを見抜かれ他塾の先生に指摘を受けた回数が尋常ではなかったために生まれました。そのため学習後も強い印象となって多くの人の心に残っています。もう1人は恥ずかしがって、通常以上の努力も水面下の奮闘となって誰の印象にも残りませんでした。本人は既に自覚して、人目がある場所で積極的になれなかったことを悔いています。

 

この合宿はいい成果と話のネタを与えてくれました。

 

多少、雑かもしれませんが、当塾では、いろいろなネタで文章にできるように、ジャンルは定めずに時間を見つけて、「突然」テーマをふる修行は続いています。考えなり、感想をアウトプットさせるトレーニングは負荷があるようです笑

 

本番まで愛弟子たちには、改めて頑張ってもらおうと思います。