先日、10年近く、いやもっと長くご無沙汰している友人から電話がありました。
正直、どーでもいい要件という電話で、本当にどうでもいい中身でした。
ま、カテキョやめた時にメルアド変えたこと伝えなかった私が悪いんですけど。
電話をくれたのは大学時代の友人ですが、今は大都会東京でナレーターの仕事をしています。
本人は謙遜していて、バイト程度だと言いますが、大きな仕事も何本もしているので悔しいけれど(笑)尊敬すべき友人です。
少し福山雅治に似た声で、低めで落ち着いているけど伸びる声をしています。声が高めの私には羨ましい限りです。
実際に彼を昔から知る高校の先生からも、生徒たちのために話を聞かせて欲しいと声がかかるそうです。
最近はアニメというものの捉え方は、大人が思っている以上に将来の選択肢として考えている子は多いと言えるでしょう。その中でも声優さんという職業はポピュラーになっています。
私自身、声優さんになりたいと話す生徒を何人も受け持ってきました。そういう時に、たいてい話すのが、今の電話の友人について話します。
「都合の良い部分しか見ていないようだったら難しいかも」という言葉を添えて…
彼は、どちらかというと自身の声を快く思っていないことの方が多い学生時代を過ごしていました。
飲んだ後にカラオケいっても歌は上手いのですが、本人は満足いかず、何か誇れるものを求めていました。周りにも声がいいと言われていても、むしろ恥ずかしさを感じていたかも。
私もそうでした。今の自分にないものばかり、周りができることばかり目がいってしまうことって多いです。たくさん経験して周りが見えるようになって、初めて「自分自身」って客観視できる気がします。
いろんな経験を一緒にさせていてもらったので、彼がバンドをしたとき、当時付き合っていた相手のことも全部知っています笑
彼が話すということ、自分を表現するということに磨きをかけ出したのは大学時代でも卒業という言葉が見えてきた時からでした。ラジオ局が主催する話し方講座も受講し、大学を卒業したあと、社会人になってからナレーターの勉強と練習を続けて、今の彼があるのは間違いありません。
生徒たちに、この話をすると、少しだけ沈黙が生まれます。ま、急に深いこと理解しなさいは無理だと思います。ただ、勢いだけの選択ってダメなんかなと感じてくれてるみたいです。
目指すものがあるなら、具体的にルートを考えないといけません。
だいたいの成功につながるルートは遠回りに感じるものが多いです。
そこをせっかちに、おろそかにすると…泣きを見るかも。
仮にいま誇れるものが、武器があったとしても、プラスαが必要です。
1つや2つのことで誇れるものがあっても、全国でみたらゴロゴロいることの方が非常に多いです。
こういう発想を持って、次へのステップを目指す人が強くなります。
これからの時期、受験生はせっかちになりやすいです。目的に焦るあまり、無い物ねだりで暴走することも多いです。私は「できないことばっかり言っても始まらん。何ならできるか考えろ!」が定番のセリフになります。
久しぶりの友人とのトークで元気もらいました。やるぞ〜