私立高校受験直後、公立高校への切り替えも含めて綴ってみました。
- はてなブログ今週のお題「ゲン担ぎ」
- 2月1日は石川県では私立高校入試
- お守りなどゲンを担ぐもの
- 塾長が子供の頃の思い出
- 塾長がお守り?
- 私立高校入試で喝!
- 逆転効果で公立高校も勝負
- 石川県公立高校入試前夜
- 再びあのセリフを言う
- 生徒が勝利のガッツポーズ
- ゲン担ぎはひとそれぞれ
はてなブログ今週のお題「ゲン担ぎ」
はてなブログの今週のお題が「ゲン担ぎ」とのことですが、私たちの業界ほど、いろいろな人のゲンを担ぐ姿を目にすることが多い職業は、なかなかないのではないでしょうか。受験シーズンには多くの人の思いが行き交います。
2月1日は石川県では私立高校入試
昨日が石川県では私立高校入試が行われ、多くの受験生が日頃の行いの結果を出さねばいけないステージに向かっていたはずです。当塾は鵬学園を始めとして、提携塾では星稜や金沢学院・遊学館・北陸学院など様々です。中には勉強合宿で顔を合わせたメンバーが現地で出会い、言葉を交わしたり、恥ずかしくて遠くから見守る甘酸っぱい状況もあったりと報告が来ています笑
お守りなどゲンを担ぐもの
うちの塾生にも多いですが、ゲン担ぎと言えばお守りの類が多いです。カバンにつけているストラップ状のものから、カバンやペンケースの中にこれでもかと詰まっている状況を見ることも珍しくありません。
塾長が子供の頃の思い出
私が小学校・中学校の時は変なジンクスというか、受験の時に紅白歌合戦をみると試験に失敗するというものがありました。どこでそんなものが生まれたのかは知りませんが、私の兄が受験の時には家族全員が紅白をみるなというお達しが出され、年末に退屈な思いをした記憶があります。それなのに数年後、私や妹の時には、その兄が平気で紅白見てるのには絶句しましたが、おい!笑
塾長がお守り?
そういえばカテキョ時代に、私の言葉がゲン担ぎになっていたこともありました。
当時のカテキョは、受験ギリギリでの駆け込み依頼も珍しくなく。早朝や夜中と通常時間以外にも動き回っていた記憶があります。生徒も親御さんも、いつの時代も必死でのご依頼でしたから、引き受ける方もいろいろ覚悟を決めて対応しました。
私立高校入試で喝!
そんな中、いまと同じように私立高校入試があり、その生徒が鵬学園をうけたことを覚えています。正直一か八かの勝負でしたから、前夜も夜中まで指導しました。その時に私は、ダラダラ勉強して諦め気味の彼に怒鳴りました。「受験は受けて見なきゃ分からんのに、ダラダラするな!」と。
今まで、その生徒には叱ったことがなかったので、彼は冷や水を浴びせられたように前夜だというのに予定のカリキュラムを最後までやり遂げて、なかば寝不足で勝負へと向かいました。結果は運良く、学習したことが全て出題されたようで、多くの予想を裏切り合格しました。
逆転効果で公立高校も勝負
石川県では公立高校受験の保険としての意味合いが強い、私立高校を合格したことにより、その生徒はさらに公立高校の志望校を勝負に出ることにしました。ここまでくると、最初は反対気味だった中学校もむごんで後押しをしてくれるようになったそうです。1ヶ月間、カテキョだった私の指導以外にも塾へ毎日通い、夜中には私のカテキョタイムをずっと続けていました。
石川県公立高校入試前夜
日が経つのは早く、石川県公立高校の入試前夜、彼と最後の学習タイム、いま思うと、いやに彼が私の顔をチラチラ見ていた気がします。私からすると、普通の受験生が投げ出すような塾とカテキョのダブル指導を自分から願い、中学校の先生が反対する中、ぶれずに志望校を高く掲げ続けて、思いつく限りのことをやりきった前夜は私も特にいうことがありません。ただ、なぜか彼が帰してくれません。
再びあのセリフを言う
たわいもないことを話し続けたあと、彼が狙いすましたかのように言いました。
「いよいよ明日が本番か、ふぅ。大丈夫かな」
私は私立高校の入試前夜のことを忘れていて、こう答えました。
「あとはやるだけやったっし、どうなるか分からん。受けて見なきゃわからん・」
生徒が勝利のガッツポーズ
そういった途端、彼は大きくガッツポーズをしました。
「やっと先生、そのセリフ言ってくれた。前の時も、そう言って俺は合格したから。今度も合格する。」と
ここで私も、いやに私の様子を伺い続けていた彼が何を待っていたのか納得しました。そして彼は本番に臨み、見事公立高校も合格し、三年後には県内の私立大学へと進学するほどになりました。当時は、その中学での不良として認識され、成績も最下位に近かった彼がです。
ゲン担ぎはひとそれぞれ
私は、その時までゲン担ぎって、よい状況のことばかりを想像していました。その経験で初めて、叱咤激励みたいなことでも当人によって、背中を押してくれるものになることを学びました。今年ももう少しで、全受験生の結果と向き合う日が来ます。少しでも私のやることなすことがゲン担ぎになってくれることを祈るばかりです。