台風一過
台風が通過する夜ですが、今夜はどことなくソフトな感じで、心持ち落ち着いています。
明日は、文化部の子たちを中心に、金沢で図書館学習をして来る予定です。出発する頃には天気も安定してくることでしょう。明日は、野村先生のところへも少しお邪魔してくるつもりです。
夏の合宿以降、生徒たちと各塾の先生たちと心の距離は縮まったのかも知れません。女子たちは桜鳴塾野村先生がお気に入りです。わたしも、いくつかの他塾の生徒さんにアドバイスやプリントサポートすることが増えました。これが4gakuグループ提携という形のメリットだと心底思います。
図書館学習をする理由
さて本題に戻りますが、図書館自体は何処にでもあります。もちろん中能登町や七尾・羽咋にも。それを、わざわざ金沢に行くことには意味があります。大昔に連れて行った生徒には理解してもらえませんでしたが、勉強をする場所すら金沢のいくつかの図書館では競争があります。開館時間より早く到着し、同じ条件で今か今かと玄関で待ち受ける学生さんたち。玄関が開いた途端に、学習する場所へと駆け抜ける大勢の子供達。
この光景を田舎塾の私が初めて見たときは驚きました。勉強する場所ですら勝ち抜かないと望んだ場所へたどり着けない。そして勝ち取った場所で、時間の許す限り目一杯勉強する子達ばかりです。これを常習としている子達であれば、本番なんて生ぬるいかも知れないと思いました。
だから私は、至れり尽くせりや、みんな平等である環境は必要ないと感じるようになりました。
受験は絶対に競うものであって、勝負が発生します。欲しいものがあるなら、たどり着きたいところがあるなら、同じところを望む大勢の人、それ以上の努力をするだけです。塾長は安易な考えではなく、綿密にサポートプランを立てながら、あくまでも有事にのみ手を貸す存在でいるべきだと今は考えています。当塾でも、私をうまく利用している子ほど志望校や難関大学に合格しています。
全部、塾長任せにする子ほど、本番で過剰に緊張するのも多いケースです。
先日、より一層の頑張りを期待したい子のために映画をレンタルしました。私自身、夏はバタバタしていたので視聴も久しぶりです。映画は広瀬すず主演「チア☆ダン」で、実際に福井県の実業高で活躍するダンスチームJETSに関する映画です。
先日レンタルした映画の話
日本のチアダンスだけではなく、アメリカの全米大会でも連覇するJETSなれそめのストーリーですが、目指すもののため、言い訳なく目一杯のエネルギーを注ぐ女子高生たちが新鮮でした。
指導者としては天海祐希さん演じる顧問の立ち位置が共感できて、また愛情ある厳しさという美学に感動しました。顧問から、のちに広瀬すず演じる生徒に受け継がれる「全てをかけて頂点に立ったものだけが見える風景がある。その風景を見てきなさい」という表現、頑張れという言葉の代わりに「(その風景を)見てきなさい」というフレーズにしびれました。
実在する高校でのチアダンス部の取り組み
実際に福井県のJETSは、先輩たちから受け継がれている伝統を大事にしています。現役の学生たちの油断や不備で、これまで積み重ねてきたものは崩されます。
そのため、どんなにダンスが上手であっても、ルールが守れない、学生の本分である学業を頑張れない生徒はレギュラーになれず、退部させられることもあります。そして練習そのものも与えられるものではなく、自分たちで日々の練習や結果を見直して自分たちで練習メニューを作り上げています。そういう毎日の積み重ねがあるからこそ、偉業を達成できているのは言うまでもないでしょう。
"「とんでもない場所に立つためには日々の積み重ねが大切。それは将来、必ずあなたたちの力になります」 早乙女薫子(天海祐希)/友永ひかり(広瀬すず)"
気合いが入った塾長
塾という場所は、料金を頂いて環境や情報、そして指導を提供するサービス業の一種という考え方も出来ます。そのため、学校と全く同じ捉え方や指導取り組みは難しいと思います。でも、学校や他塾様とは、違うアプローチもしてみたいと映画をみて思ったりもしました。
達成したものにしか見えない風景を見せてあげたいですしね。
生徒にエネルギー補給目的で用意した映画ですが、私がエネルギー補給出来たかも知れません。ここからが本番!やるぞ〜〜。