正直、この貪欲さを個人指導塾拓杜の生徒にも求めています。ある程度の学力はついてきたのは間違いないのですが、メンタル的な部分で不安を感じている塾長でもあります。私が一番、生徒たちに言いたいのは自分が望むような都合のいいシチュエーションは起こりえないと思っていた方がベターだということ。
自分の望む状況でなかったら、頭が真っ白になったり、ペースを乱されたりする可能性が高いです。
そのため普段の塾と同様に、勉強合宿では質問に来ず受け身で私を待ち続けていた子、皆で作業をしているときに指示待ちで自分から動こうとしない子に低い評価をしました。多分、想像はつくんです。
「先生がこなかった。」
「先生が料理をしていたから質問できなかった。」
そういう意見を持っていたと思います。でも、私は用があればいいに来ること、受け身では伸びないことを連絡してあります。そしてグループで動いてばかりいる子には、皆が同じ課題というわけではないと付け加えました。
難しい裏の課題ですが、この課題を無意識に理解している生徒がいました。「先生を手伝うと、先生の手があくから質問しやすい。」「せっかくお金を払っているのに、ただ自習しているならお金がもったいない。」
まさに、これを伝えたかったのです。
こういうチャンスを掴むための事前準備みたいなことは、教科書では書いてありません。痛い目にあって経験したり、先輩たちから教わって身につくことです。だから私はイベントを盛り込みます。見学ツアーだったり、勉強合宿だったり。
そういう意味では、ソウシンの生徒たちは習えるチャンスをドンドン求めてきます。気づいたら、サポートを約束した生徒が激増したことに気づきます。吉本先生、狙ったなf^_^;
ソウシンの指導のラストとして、ちょっとしたゲームをしてもらいました。私からのささやかな体験プレゼントです。自分一人では中々味わえない数字に関するゲームです。当塾の生徒には経験者が多いのですが、あくまでも冷静に周りを見続け頭を働かせ続けた者が勝利するゲームです。
世の中には数かぎりない問題集や参考書があります。しかし、ときには学習以外のツールやシチュエーションで学びを得ることも、レベルアップに大きく役立つことは珍しくありません。
来年も、そういうことを提案できる学習塾でありたいと思います。