夏休みというと宿題はついてまわるものです。
そのため夏休みの宿題サポートというものがよくあります。
しかし、気をつけて欲しいのは夏休みの宿題というものは「課題」であって、これを勉強というかという私は?です。
普段でもそうですが、宿題を終わらせることだけ専念して、理解できていないのに宿題が終わった=「勉強した」と勘違いしている人がいるからです。
残念なことに、親御さんまで宿題していることを「勉強している」と錯覚されている方がいます。
特に最近では解答がついている状態で課題が配布されていることも多いです。そのため。答えを写している生徒も多いと言えるでしょう。昔のように印刷技術もない時代で有り難い教えを丸写しする「写経」とは程遠いのは間違いありません。
確かに、「学ぶ」という言葉は出来ている方を模倣する「まねる」が「まねぶ」という活用で生まれたとされています。芸術の分野でも模倣は大事な訓練の一つです。
しかし、その後には習作という段階があります。模倣して、お手本とさせていただいた技術をためしにチャレンジして同じ結果になるか試すという修練です。
その修練を繰り返し、ある程度こなせるようになってから、創作という最終ステージがあります。自分が出来る技術をもとに、一番効率のよい流れを割り出し、オリジナルのスタイルをつくり上げることと言ってよいでしょう。
夏休み課題は「復習」がメインの課題になります。終わらせることを考えると得るものは少ないです。出来ることなら何らかの目的意識をもって取り組んでほしいと思います。