塾ログ@オンライン塾講師たくとのブログ

石川県にあるオンライン専門の学習塾ブログです。オフラインの経験も合わせて30年以上経験あるプロのオンライン家庭教師が、取り組んでいる日常とおすすめ最新情報を発信しております。

ネット指導を身体障害者にこそ使えるメリット

eラーニングというネット教材を指導に用い始めた時は、通塾生に偏りなく一定水準の指導を提供できると考えていました。

数学や英語を1から学ぶことができると授業モード、利用者全員でのランキングが表示される管理システム、テストやドリルモードを使いこなせるようになったのは最近かも知れません。

当塾はカテキョ暮らしが長過ぎた私の個性を活かして、出張指導というサービスを提供しています。依頼と条件さえ合えば、ご家庭や他塾でも指導を行うようにしています。そういう発想を持ち、経験や事例を共有出来る4GAKU会というグループに出会えたのは大きいかも知れません。eラーニングのシステムは他塾の先生方が得意なので教わることは多いです。その代わり、私はこれまでの経験やノウハウめいたものでお手伝いさせていただいています。


そういう最近の状況で、ふと思ったのが身体に障害を抱える人にeラーニングを活用して効果ある指導が出来るのでは?ということ

eラーニングを用いたネット指導のメリットは、「同じ単元を何度でも受講出来る」「自分のペース」で進められることにあります。塾や家庭教師で障害者を教えるのには時間という足枷が意外なほど大きくなります。

どうしても100分一コマや120分一コマが主流になっているケースが多いので、健常者のペースほど学習を進められなかったりします。そのため点数アップが求められた水準に達しないことが目立ってしまいます。それをカバーするには受講回数を増やす選択肢になるのですが、今度は経済的負担が大きくなる…

そういうケースに直面することも現場では多いのではないでしょうか?最近、都会で実践されている学校の授業スタイルに「反転学習」「反転指導」と言った言葉のものが増えて来ました。

1から授業で指導してくれるeラーニング教材を用いて基本は家で学習します。自宅のネット環境で学習することを課題とする場合が多いようです。時間や進度もランキング表示されるので競争意識が煽られるようです。学校では異なる共同学習や応用系の問題指導に時間が当てられるようです。

この反転学習が身体障害者に向いている気がします。周りに気兼ねすることなく、自分のペースで学習をするようにして、一定のペースで指導にくる担当とは進路相談など含めた違うことに時間を使えば良くなります。この方法であれば、極端な回数での契約は不要になります。

eラーニングは低学力層に向いていると言われ、基本を学んで学力アップするには心強いツールです。ネット教材は指導者が毎日管理できていますので、質問なども気軽に出来ることが殆どです。

最近のネット事情も、まだまだ工夫や改良できるものばかりです。そこにこれからの学習塾は目を向けないといけない気がします。