9月中盤の状況
新システム「短時間授業」を通常のプリント演習の前に、ノートまとめ時間として徹底することにして10日間がたちました。現状、学校の授業なら40-50分かかる要点が10-15分で予復習できるので生徒たちの集中と意欲も大きいです。
デザインや、ベースとなっているネット媒体が懐かしいスタイルなので、新しいスタイル好みの提携塾のS先生には「古い」と言われてしまいました^ ^ (そのことを生徒に言ってしまい、生徒がムカつく塾上位に、あの塾が上がってしまいましたが、、、笑 )
私は小中学生には全教科、高校生には文系を教えることがカテキョ時代から多いです。そのため、サポート的に予備校タイプのものや基礎から学習したい子向けネット教材を用います。例えば理系メインの学習をしたい子、小学校低学年や復習メインの学習をしたい子、塾が混雑している時間帯で1から教えるのが難しい環境にあるときは、ネット教材のサポートが効果的です。そのネット教材も実際に受講して見て、私の考え方に近いもの、私自身も似たような教え方をするものを吟味しています。そのため人数が多い時間帯でも、全員が一定水準を超える知識把握と私が納得できる得点テクニックを学べる現状のスタイルには自信を持っています。
だけど、正直、「古い」と言う見た目の感想は新鮮でした。単純な話、自分では中身と指導法しか考えてもいなかったので笑笑 当塾は、自宅を教室にしていて、古い和式の家です。そして、出張指導でお邪魔するご家庭も和風が多いです。だから、その環境では見た目に違和感ないし、今風のデザイン環境で見ると「古い」印象には、勉強になりました。だから、今後もネット教材やツールを用いる時は、現場で使ってしっくりする、納得できるものを導入していくつもりです。
最近多いご相談
さて、9月に入ると受験に対する意識も色濃くなります。そのため当塾への転塾などのご相談も多いです。理由を伺っていると、他塾に行っているけど、勉強になっているのか?という不安が強いからだそうです。私たちも気をつけないといけませんが、過度なサポートと回数増回ばかりの提案には注意すべきかもしれません。
最近のご相談に多いのは、以下の3点が目立ちました。
1.塾へは喜んでいくけど、家では学習しない。塾だと学校の宿題が進むとのこと
2.塾が、楽に答え出せるほぼ手前までヒント(答え?)くれるので、家でも学校でも
考えることをめんどくさがるようになった。
3.家では学習しないだろうから、塾の回数増やしませんかという流れが強い。
生徒ごとにカリキュラムを設定する当塾の話を、OB、OGの保護者様から聞いて、転塾にというパターンがこれまでも多いです。でも、お子様自身が塾だと答えが楽に出せることを、何故楽なのか?(めんどくさいことを塾が、ほとんど代理でやっていて最後の部分だけしか作業していない)に気づいておらず、お子様の反発も多いので正直実現しないこともあります。
私は、どちらかというと、負荷こそかけないと塾の意味がないと思います。そこで嫌悪感や疲労感、諦めを見せている時に、「前向きな言葉がけ」「気分転換のいじり」時には「正しい叱り」ができないと、これからの塾は苦戦すると思います。至れりつくせりすぎる塾は、今後の新教育制度の要である「お子様の柔軟な思考力」の育成にはズレてくる気がします。
当塾が導入している脳トレEQジムの教えでも、悩んだこと、取り組んだことを評価することが大事であってポイント評価、ヒントをあげた達成やクリアにはポイントあげちゃいけないというゲーム的なレベルアップ評価があります。よくできていて、仮にヒントあげて、本当はしちゃいけないポイントあげてレベルアップしたとしても、正直お子様に変化ないはずなので納得することばかりです。
ゲーム的に考える例え
仮にお子様が、冒険に出たばかりの勇者一行としてレベル1だとします。そこで指南役は、どうあれば成長をスムーズに促せるでしょうか?
仮に今回は二択にすると
A、つきっきりでサポートし、強い敵を指南役が弱らせて、トドメだけを勇者にさせる。
B、まずは自分でさせて見て、本当にピンチの時や学びや気づきがある時にだけ、補助をする。
Aの場合は、実際にオンラインゲームとかで育てたいキャラを短期間で成長させる時に、私がよくやります^ ^ ゲームとかで有効が現実に使えるかというと、実際は意味ないですね。レベル1でできる作業を繰り返しているだけなので、結局はずっとレベル1なんです。お子様の好きなことだけさせている学習が伸びないのも、この理屈ですね。同じ考えとして、この問題集さえすれば、このネット教材させれば点数上がるという発想も、結果だけにこだわり、意識や反省にも基づいた精神鍛錬がないので実戦力はつきにくいです。
Bだと、正直どうやればいいのかわからない不安とドキドキはつきまといます。そういう時こそ、慎重になるので、ケアレスミスは少なくなり、一挙手一投足で出てくるミスや成功による一喜一憂は強いインパクトとして心と体に刻まれます。難解な敵(問題)を倒した達成感は強く、そういう時に促す、より効果的に結果を出せるアドバイスと、ちょっとした賞賛は次へのチャレンジに意欲を持たせてくれます。行動したことに対して、サポートをするようにした方が、今後の展開でも、まず行動するという意識づけにつながっていくはずです。
やらない、嫌がるからと居心地よすぎる環境は、ステージが上がって難易度が上がると、より快適な環境求めちゃうだけになるので、正直より厳しい環境にしかならないと長年の経験で私は多くの人にアドバイスしています。
これからの時期は、受験ということに縛られ、大騒ぎすることが考えられる時期です。お子様のサポートも、慎重に行動することをオススメします。